ひびき発電所のタービン建屋(24日、北九州市)

九州電力と西部ガスが出資するひびき発電合同会社(北九州市)は24日、同市に建設した液化天然ガス(LNG)火力発電所「ひびき発電所」を報道陣に公開した。従来の同型発電所より熱効率を高めて二酸化炭素(CO2)排出を抑える。試運転を経て、31日の営業運転開始を予定する。

24日はガスタービンや発電機を備えるタービン建屋や中央制御施設などを公開した。発電所は響灘地区にあり、西部ガスのひびきLNG基地の南側に面する。2023年1月に着工し、25年12月から試運転を始めた。出力は62万キロワットあり、一般家庭の年間使用量で約110万世帯分に相当する。

ひびき発電所の発電機(左)とガスタービン(24日、北九州市)

ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率の発電方式であるコンバインドサイクル方式を採用した。熱効率は64%で従来の同方式の発電所より高い。熱効率を高めたことでCO2排出量も従来比10%程度削減できる。起動時間も約60分で従来より30分ほど短い。将来的な水素混焼にも対応する。

ひびき発電合同会社は同発電所の管理会社で、九電と西部ガスが8対2の比率で出資している。運転保守は九電に、総務経理は西部ガスに業務委託する。原料となるLNGは九電と西部ガスがそれぞれ調達して供給する。両社のLNG供給量や供給を受ける電力量は出資比率と同様。西部ガスとしては初の自前の大型電源となる。

ひびき発電合同会社の松尾茂寿副代表は同日の記者会見で「カーボンニュートラルまでの橋渡し期間は再生可能エネルギーや原子力、火力のエネルギーミックスが重要だ。従来より高効率な発電所によって供給安定性と環境負荷軽減をこれまで以上に実現できる」と話した。

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