北陸電力は24日、福井火力発電所三国1号機(福井県坂井市)を2028年3月末までに廃止すると発表した。運転開始から47年経過して老朽化が進み、燃料の重油の調達環境が悪化しているなか、長期稼働が厳しいと判断した。稼働率は数%で廃止しても電力供給に大きな影響はないとしている。

重油の調達は近年、製油所の生産能力が低下し運航船も減少していることから、機動的に確保しにくくなっていた。また、1978年に運転開始した三国1号機では老朽化に伴う設備維持費もかかるようになっていた。北陸電の石炭火力などが年間60%台で稼働するなか、効率の悪さもあって廃止判断に至った。

環境対策として脱炭素化が求められるなか、北陸電は電力安定供給を進める上で、火力発電が必要と位置づける。富山新港火力発電所(富山県射水市)では重油より発電効率の高い液化天然ガス(LNG)を使うLNG2号機の建設を計画し、2033年の運転開始を予定する。LNGやバイオマス発電に比べ重油の環境負荷が高いことも廃止の要因になった。

北陸電は同日、26年3月期通期の業績予想を下方修正した。三国1号機の廃止損失を特別損失として計上する。純利益を従来予想から90億円引き下げ前期比19%減の530億円とした。

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