カナデビアは26日、半導体製造装置向けなど産業用特殊バルブを手がける完全子会社、ブイテックスの全株式をバルブ大手のキッツに譲渡すると発表した。譲渡額は91億円で、6月1日の譲渡を予定する。半導体や製造装置の高度化に伴い、バルブの開発競争が激しくなっている。カナデビアは事業を選別し、環境事業などの重点分野に資金を振り向ける。
ブイテックスは、半導体や液晶パネルなどの製造装置に使う真空バルブを主力とする。不純物や微細なゴミを出しにくく、精密な製造工程に適した製品として国内外のメーカーに広く採用されている。2025年3月期の売上高は85億円だった。
株式譲渡に伴い、カナデビアは26年4〜6月期の個別決算で、売却益73億円を特別利益として計上する見込み。連結業績への影響は精査中としている。
カナデビアは中期経営計画で構造改革を掲げ、事業ポートフォリオの見直しを進めている。2月以降、子会社の日立造船マリンエンジン株の一部を今治造船へ譲渡し、持ち分法適用会社にすると発表したほか、橋梁事業や全固体電池事業からの撤退も打ち出した。27年3月期も複数の事業の売却や再編を検討する。
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