
ゆうちょ銀行は27日、中小企業の事業承継を支援するプライベートエクイティ(未公開株)ファンドを設立すると発表した。規模は300億円で全てゆうちょ銀が出資する。運用・管理を完全子会社が担う初めてのファンドとなる。4月1日に設立する。
郵政民営化法などの規制があり、企業融資をほとんど手掛けていないゆうちょ銀にとって、新たな企業向けサービスとなる。蓮川浩二常務執行役は27日の記者会見で「貯金の基盤である地域経済に貢献することができる」と語った。
株式の大部分を買い取って経営改善を支援した後、新規上場やM&A(合併・買収)などで利益を得る。融資が必要な場合は地元の地域金融機関と連携するほか、投資先の情報収集でも協力する。投資候補を探すための地方拠点の開設も視野に入れる。
100%子会社のゆうちょキャピタルパートナーズ(東京・千代田)が運用・管理する。前身のファンドはかんぽ生命保険との共同出資会社が運営していた。
国から間接出資を受けるゆうちょ銀には民業圧迫の懸念が付きまとう。企業融資の参入に国の認可を得られず断念した経緯がある。
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