大丸福岡天神店が入るビル=福岡市中央区で2026年3月10日、中園敦二撮影

 福岡市・天神の大丸福岡天神店は、5月から秋にかけて食品売り場を大規模改装する。運営会社の博多大丸(福岡市)の村本光児社長が毎日新聞の取材に明らかにした。約10億円を投じてスイーツやベーカリー、総菜などの新ブランドが約20店入る見通し。市の再開発促進事業「天神ビックバン」で増えたオフィスビルで働く人を主なターゲットに、集客力アップを図る。

 計画では菓子を中心に本館は約30区画を改装し、総菜やベーカリーの東館は15区間を刷新する。東京で人気のバタースイーツ専門店「バターステイツ」や、福岡の洋菓子専門店「チョコレートショップ」、クロワッサン専門店「三日月屋」など約20ブランドが入る。このうち7店は九州地区初進出となり、百貨店初出店も6店ある。

インタビューに応じる博多大丸の村本光児社長=福岡市中央区で2026年3月3日、中園敦二撮影

 村本社長は「ちょっとぜいたくしたい時や、自分へのご褒美、お得意さまへのお土産のニーズに対応した」と話す。

 また、催事場では北海道などの食品物産展に加え、アニメやキャラクター雑貨の販売にも力を入れる。購入単価が高いインバウンド(訪日客)向けはマーケティングを強化し、富裕層の購買履歴をデータベース化して最適な商品をメールで案内する。

 高級ブランド店「シャネル」が昨年3月に撤退したことなどにより、2026年2月期の売上高は前期比13%減の520億円、営業利益は85%減の1億5000万円に落ち込む見通し。大規模改装などによって27年2月期は、前期を大幅に上回る営業利益5億円を見込み、売上高も550億円を計画している。

 天神ビックバンを受け、他の百貨店も改装を進めている。岩田屋三越(福岡市)は福岡三越の百貨店売り場を9フロアから6フロアに縮小し、地下1階と9階の一部で営業する専門店ゾーン「ラシック」を5~9階の5フロアに増やす。20〜30代向けの商品展開を強化する。今春から改装工事を始め、27年秋にリニューアルオープンする見通し。【中園敦二】

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