リニューアルするキリンビールの「晴れ風」(30日、東京都渋谷区)

キリンビールは30日、ビール「晴れ風」の刷新について説明会を開いた。従来品と比べ仕込み工程を見直して雑味を抑えた。試作段階ではキリン独自の人工知能(AI)で消費者からの評価を分析し、味わいに飲みやすさと飲み応えを両立したという。2026年の販売数量で前年比18%増の580万ケース(大瓶換算)を目指す。

1月製造分からリニューアルしており、4月からスーパー店頭などで順次販売する。従来の商品から発酵工程の条件を見直し、後味を改善した。原料のホップには新たにアロマホップを採用し、爽やかな香りにしたという。コンビニエンスストアでの想定販売価格は350ミリリットル缶で238円前後とした。

キリンビール「晴れ風」のリニューアルイベントに登壇した芸能人ら(30日、東京都渋谷区)

社内で20年以上蓄積した成分データや、サンプルを試飲してもらう消費者調査の結果を基に独自で開発したAI「FJWLA(フジワラ)」も活用した。フジワラでリニューアル版の晴れ風の試作品に対する消費者の評価を苦みやコク、香りなどビールのおいしさにつながる要素で可視化し、試作品の改良につなげたという。

晴れ風は24年に発売した、キリンにおける「一番搾り」「グッドエール」と並ぶ主力ビールブランドだ。味わいを見直すなど大幅なリニューアルはブランド投入後で初となる。今村恵三執行役員は「従来品から完成度をさらに高くし、飲みやすさと飲み応えを両立させ、ビールから離れている消費者層も取り込んでいく」と話した。

【関連記事】

  • ・キリン、「グッドエール」の年間販売目標14%上方修正 販売好調で
  • ・増税の発泡酒・第三のビール、人気急落 愛飲家1500人の本音を調査
  • ・サッポロHD、本業集中の先 不測の時代に危ういスリム化
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。