南海電鉄は30日、和歌山港(和歌山市)と徳島港(徳島市)を結ぶ南海フェリーの事業から2028年3月末をめどに撤退する方針を明らかにした。
関係者によると、現在運航している2隻のうち「フェリーかつらぎ」の更新時期を控え、新しい船を購入する費用の捻出が困難な状況という。
南海フェリーは1975年に設立され、南海汽船から引き継いで和歌山港―小松島港(徳島県小松島市)で運航を開始した。
99年に四国側の港を徳島港に変更し、2003年度には約57万人を輸送した。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って20年度は約19万人まで落ち込み、24年度の利用者数は約35万人だった。
関係機関は航路の存続を模索するが、現状で具体策はないという。関係者は「船員は引く手あまたなのですぐに引き抜きが始まる。船員が足らなくなれば28年3月末を待たずに運航できなくなる恐れがある」と話している。【藤木俊治、安西李姫、駒木智一】
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