ミストラルAIの本社(フランス)

【ロンドン=藤生貴子】フランスの人工知能(AI)新興のミストラルAIは30日、8億3000万ドル(約1300億円)の融資契約を結んだと発表した。同国内で4〜6月に稼働を予定するデータセンターの運営費用に充ててAIインフラの構築を急ぐ。

フランスの公的投資銀行BPIフランスやBNPパリバ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など7社と結んだ。融資を活用した資金調達は初めて。

アーサー・メンシュ最高経営責任者(CEO)は「欧州がAIのイノベーションと自律性の中心であり続けるには、地域内のインフラ拡張が不可欠だ」とし、「第三者のクラウドに依存せず独自のAI環境を構築しようとする政府、企業、研究機関からの需要が急増している」とした。

ミストラルAIは大規模言語モデルの開発で、米オープンAIなどと競える唯一の欧州企業とされる。英ディープマインド(現グーグルディープマインド)出身のメンシュ氏らが23年4月に創業した。米マイクロソフトや米エヌビディアの出資を受けている。

欧州内でのAIインフラの構築を進めており、27年末までに欧州全体で電気容量200メガワットの計算基盤を確保する目標を掲げている。2月にはスウェーデンでデータセンターを開設すると発表した。

【関連記事】

  • ・NVIDIA、仏ミストラルAIと提携 欧州で半導体の供給拡大
  • ・日本・フランス、AIの軍民両用技術で協力 次官級対話を創設へ
  • ・NVIDIAが出資の仏ミストラルAI、日本進出 製造業のデジタル化に的

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。