ホンダ発のスタートアップ「パスアヘッド」が手掛けた人工骨材を使った建設材料(31日、東京都港区)

ホンダは31日、砂漠の砂から建設材料をつくる新会社を立ち上げたと発表した。ケニアで2028年から量産する。道路に使うコンクリート向けにアフリカ地域の建設事業者などに供給し、2032年に200億円の売上高を目指す。

ファンド2社のほか、ホンダも出資し「パスアヘッド」(東京・港)を2月に設立した。ホンダの出資比率は20%未満。ケニアの砂漠で調達した砂から、コンクリートや道路舗装に使う砂や砂利などの材料「骨材」を生産する。既存材料と同等レベルを生産コストを目指す。

新事業はホンダの新事業創出プログラム「イグニッション」から生まれた。パスアヘッドの最高経営責任者(CEO)には、発案者でホンダで自動車開発の経験がある伊賀将之氏が就いた。

砂漠の砂は粒が細かいため骨材に不向きとされてきた。パスアヘッドは細かい砂をまとめて建設に適した大きさや形に加工する技術を持つ。31年からの営業黒字を目指し、34年に430億円の売上高を目指す。

ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所(埼玉県和光市)で17年に始まり、21年に全社に対象を広げた。これまでに電動キックボードなど新規事業を生んだ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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