
名古屋市内の主要百貨店4社5店が1日発表した8月の売上高(速報値)は、前年同月比で10%増の355億円だった。残暑に伴って例年よりも夏物が売れる時期が長引き、それに合わせてセール時期も調整した。例年は売上高が最も低い8月だが、今年は台風がなかった影響などもあり好調だった。
JR名古屋高島屋の売上高は15%増の165億円だった。夏物が好調で帽子や日傘は4割増だった。前年の8月に免税売り上げが落ち込んだ反動もあり、免税品の売上高は前年同月比2割減と先月より回復した。来店客数は1割増で、野球関連の催事などが好調だった。8月としては過去最高の売り上げを記録した。
松坂屋名古屋店は6%増の99億円だった。前年は改装中で閉店していた店舗が開業した影響などもあり、婦人服は1割増だった。入館者数の増加に伴って全館での売り上げが伸び、紳士服も1割増、食品も1割増だった。

名古屋三越の栄店、星ケ丘店を合計した売上高は3%増の63億円。婦人衣料の夏物セールが奏功し、ブラウスが2.6倍、ワンピースが2.1倍の売り上げだった。
名鉄百貨店は6%増の26億円だった。夏物の衣料品が好調だったほか、美術品の催事が好調だった影響などもあった。美術・宝飾品の売り上げが4割増となり売り上げ増加に寄与した。
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