イトーキ、トクヤマ、日立製作所の3社は、回収した太陽光発電パネルのパネルガラスをオフィス家具部材に再利用する取り組みの結果を発表した。新しくガラスを製造する場合と比較し、二酸化炭素(CO2)排出量を約50%削減できたという。3社は今後商用化に向けた検討を進める。耐用年数を超えて大量廃棄が見込まれる太陽光パネルの再利用先を開拓する。

トクヤマが太陽光パネルから板ガラスを回収し、日立が開発した劣化診断技術でガラスの耐久性や安全性を測る。イトーキが回収できたガラスを用いてオフィスに設置する少人数の会議ブースを製造する。
トクヤマの技術では太陽光パネルを一定の温度で熱分解することで、パネル部材とガラスを分離する。ガラスを割ることなく回収し、そのままの形で家具部材に再利用できる。
太陽光パネルは2012年から始まった固定価格買い取り制度(FIT)で普及した。パネルの耐用年数は20〜30年程度とされており30年代には耐用年数を超える太陽光発電パネルの大量廃棄が見込まれる。

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