エイブリックの新製品の半導体パッケージ

ミネベアミツミ傘下のエイブリックはこのほど、自動車のセンサーに電力を供給する半導体の新製品を発売した。同じ用途の従来品と比べて、消費する電流が半分になった。自動車に搭載されるセンサーや通信機器の精度が上がっていることに伴い、電力の効率を向上したい需要の高まりに対応する。

新たに発売したのは「S-19230シリーズ」と「S-19231シリーズ」で、1個のサンプル価格は税別310円と同340円。生産工程の工夫などで消費する電流が半減したほか、耐えられる最大の電圧は3割上がった。電子回路内の電圧に異常がないかを検知し、機器の不良を防ぐ機能も搭載した。

車内の空気や駆動部品の周辺の温度を測るセンサーなどでの活用を見込む。回路を形成する前工程は外部に委託し、組み立ての後工程は秋田県内にある事業所で担う。2026年に年間20万個の販売を目標とする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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