
JA福井県五連の宮田幸一会長は3日、農林水産省で小泉進次郎農相と会談した。太平洋側で懸念されている南海トラフ巨大地震などの災害に備え、北陸に政府備蓄米を保管する大規模倉庫を建設するよう要望した。
会談は冒頭を除き非公開で、終了後に記者団へ明らかにした。宮田会長は「南海トラフ地震や富士山の噴火などが起きた時は(太平洋側の輸送網が)遮断される」と指摘。こうした災害時でも日本海側にある北陸は直接的な被害を受けず、人口が多い関東、関西、中京にも近いとして「立地的に最適地だ」と小泉農相に説明したという。
今年3月以降の備蓄米放出を巡っては、流通の遅れが生じた反省から、政府・自民党が今後の対応に向けた検証を進めている。【中津川甫】
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