
JR東日本は3日、6月末に運行を終えた寝台特急「カシオペア」を大宮駅(さいたま市)近くで2027年春に開業する新施設で展示すると発表した。大和ハウス工業などと共同で建設する複合施設の敷地内に展示する。新施設を人気列車だったカシオペアの展示で「鉄道のまち」として知られる大宮を象徴する場所とし、ビジネスや文化を含めた人と地域の交流拠点にする。
大宮駅西口から徒歩10分ほど離れた市営駐車場の一部を再開発する。オフィスや商業棟、国際会議などのMICE棟を含めた計5棟を建てる。総延べ床面積は3万1858平方メートルで既に着工している。
複合施設の北東側に設ける屋外広場でカシオペアの1号車を展示する。カシオペアの歴史に触れて見学できるデッキも設ける。展示の詳細は「決まり次第公表する」としている。
カシオペアは1999年に寝台特急として上野―札幌間で運行を始めた。豪華な設備を備えたJR東日本を代表する人気列車だったが、北海道新幹線の開業などで2016年に定期運行を終了した。25年6月末にツアー用の臨時列車としても役目を終えた。
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