TOPPANホールディングスの半導体部材製造販売子会社、テクセンドフォトマスク(東京・港)は4日、新規上場に向けた有価証券届出書を関東財務局に提出した。10月〜2026年4月までに東証プライム市場への上場を目指すとし、新株発行で100億〜300億円を調達する。既存株主も一部の株式を売り出す見通し。
半導体向けフォトマスクの需要が高まるなか、上場により設備投資などの資金調達をしやすくする。調達資金は連結子会社のフォトマスク生産工場の設備投資や、借入金の返済などに活用する。
発行株式数や売り出し価格は未定。東京証券取引所からの承認前に機関投資家などからの需要を積み上げるブックビルディング(需要申告)を採用する。
有価証券届出書によると、テクセンドフォトマスクは22年に凸版印刷(現TOPPANHD)の半導体向けフォトマスク事業を分離する形で設立した。現在はTOPPANHDが50.1%、投資ファンドのインテグラルが49.9%出資する。25年3月期の連結売上高は1179億円。資本金は4億円で、従業員数は約1900人。
- 【関連記事】TOPPANHD、テクセンドの上場準備 フォトマスク製造子会社
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。