
丸紅は4日、スマートフォンで撮影した写真から牛の体重を推定するアプリを開発したと発表した。誤差は平均4.2%にとどまるといい、酪農・畜産業者の負担軽減につなげる。10月から試験的に無料配信し、2026年1月にも有料に切り替える。
横から撮影した写真1枚から体重を計測する。人工知能を使った検査システムを手掛けるフツパー(大阪市)と共同開発した。延べ7100頭の画像と実際の体重データをAIに学習させ、このデータを基に推定する。丸紅が試作アプリで延べ2300頭の画像を計測したところ、実際の体重との誤差は平均で4.2%だった。
国内で主に飼育される黒毛和種と交雑種、ホルスタイン種の3種類に対応する。まずは無料で提供するが、丸紅が登録無料で展開する酪農・畜産業界向けのデータ管理システム「ビーコプログラム」を利用していることが条件となる。
肉牛や乳牛は最大900キログラムほどに成長する。人の手で体重計に載せるのは労力がかかるため、十分に行われていないケースが多い。これまで目視に頼りがちだった牛の成長を可視化し、飼料管理や出荷時期の適正化につなげる。

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