
電線商社大手の泉州電業は4日、2025年10月期の連結純利益が前期比12%減の67億円になる見通しだと発表した。従来予想は2%増の77億円で一転減益となる。最終減益は20年10月期以来5期ぶり。建設業や、半導体製造装置、工作機械といった製造業向けの電線の販売が低迷するほか材料高も響く。
売上高は前期比2%減の1340億円の見込みで、従来予想から60億円引き下げた。建設業では人手不足や資材高騰に伴う工期の遅れが目立っており電線の販売が減少する。営業利益は12%減の91億円と、従来予想を19億円下回る見通し。電線の材料である銅の価格が24年11月〜25年7月に前年同期と比べて2.7%上昇しており、利益を圧迫する。
最終減益となる見通しだが通期の配当は前期から20円増の150円と従来予想を据え置く。
同日発表した24年11月〜25年7月期の決算は、売上高は前年同期比2%増の1014億円、純利益は8%減の49億円だった。
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