積水ハウスは4日、米国の戸建て住宅4社を経営統合すると発表した。連結子会社のウッドサイドホームズカンパニーなど3社を、24年4月に買収したM.D.C.ホールディングスの傘下に置く。MDCは米戸建て住宅の統括会社とし、9月に「セキスイハウスU.S.」に商号を変更する。会計や人事システムを統合することで、さらなる相乗効果を狙う。
経営統合の対象となるのはウッドサイドホームズカンパニーのほか、ホルトグループホールディングスとチェスマーホールディングスの3社。各社は持ち株会社のため、それぞれの子会社をMDCの傘下に置く。10月から段階的に実施し、26年1月までに再編を完了する予定だ。
米子会社の再編について、積水ハウスの仲井嘉浩社長は「日本で培った品質や施工力を米国に移植したい」と強調。「中・高級路線へのシフトを進め、ビルダーの中でもトップクラスのマージンが取れるようにしたい」と訴えた。今後はシステム統合に加え、4社共通の新たな人事制度も設ける方針だ。
- 【関連記事】積水ハウス、米国で住宅の職人育成 現場監督ら20人派遣
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。