
メタバース(仮想空間)やクロスリアリティー(XR)の普及に向けて議論する大規模会議「メタバース・ジャパン・サミット」が4日、大阪市内で開かれた。産官学の有識者によるトークセッションのほか、メタバース上でミニゲームを楽しんだり、伝統芸能を鑑賞できたりする体験コーナーも設けた。2022年から毎年開催しており、大阪では初めて。
業界団体である一般社団法人メタバースジャパン(東京・渋谷)が主催する。基調講演では南海電気鉄道の岡嶋信行社長が登壇し、デジタル技術を軸とした都市とエンターテインメントの未来像について語った。
岡嶋社長は「インバウンドでにぎわう一方、地域の移動需要は減少している。拡張現実(AR)などのデジタル技術やeスポーツを活用し、屋内外で楽しめる体験を通じてなんばをより魅力的な街にしていきたい」と述べた。
展示ではスマートフォンをかざしてスポーツを観戦したり、仮想空間で消防士の仕事を疑似体験できたりする。島根県の伝統芸能「石見神楽」を仮想現実(VR)ゴーグルを通じて鑑賞できるコーナーも設けた。防災教育や地域文化の発信を軸とした、実証的コンテンツを来場者に紹介した。

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