
NTT東日本は8日、米国のミネルバ大学と同大の日本支部であるミネルバジャパン(東京・港)と連携協定を結んだと発表した。人工知能(AI)などの先端技術と国内各地の体験学習を組み合わせた教育プログラムを共同開発する。少子高齢化や脱炭素といった社会の課題解決をけん引できる人材の発掘や育成につなげる。
デジタル学習と体験学習を繰り返しながら社会課題の解決策を探る、といった新たなプログラムを開発していく。具体的には、まず岩手県釜石市で防災・復興を学ぶ機会を同大の学生に提供する。生成AIを活用して探究的な学びを支援する仕組みもつくる。全国の教育機関や自治体との連携も視野に入れる。
記者会見でNTT東日本の渋谷直樹社長は「グローバルに社会変革を起こせる人材を一緒に育てていきたい」と語った。ミネルバ大のマイク・マギー学長は「(同大とNTT東日本の)両者とも強靱(きょうじん)な社会の構築にコミットメントしており、理想的なパートナーだ」と意義を強調した。
2014年開校のミネルバ大は世界7都市を巡りながら学ぶ斬新な教育手法で知られる。約100カ国・地域の学生が集まる国際性や完全オンラインの授業なども注目されてきた。25年秋から8都市目の訪問地として日本が加わる予定だ。
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