
工芸品を中心に生活雑貨を扱う中川政七商店(奈良市)は2026年7月まで英国のロンドンにポップアップストア(期間限定店)を開く。ふきんなど日本の工芸品を中心に約500点の商品を扱う。同社は海外で販路開拓を進めており、欧米に期間限定店を設けるのは初めて。
店舗は現地時間で9日の午前11時にオープンする。広さは約33平方メートル。場所はロンドンのショーディッチというエリアで、カルチャートレンドの発信地として近年注目を集めている。
店内には割烹(かっぽう)着などの衣料品のほか、奈良・吉野のヒノキを使ったハンディーモップ、茶道具、奈良産の番茶といった生活用品や食品などをそろえる。売れ筋の動向をみて順次、商品を入れ替えていく。

同社のロングセラー商品であるふきんについては、現地で開かれるフラワーマーケットの景色をデザインした2種を限定商品として販売する。このほか、店内では茶道など日本文化を体験できるワークショップも開催する予定。
1716年に創業した中川政七商店は、企画から製造・販売までを手掛ける製造小売り(SPA)業態を工芸業界で確立し、2002年以降に国内で直営店の展開を加速した。海外展開は18年からアジアを中心に積極化し、電子商取引(EC)モールに出店したり、現地の小売店へ卸売りしたりしてきた。台湾の台北、中国の上海と北京、韓国のソウルでは期間限定のイベントを開催した。
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