
帝人子会社の帝人フロンティアは8日、ゴム製品の補強材などに使われるリサイクルポリエステル長繊維を増産すると発表した。タイのテイジン・ポリエステルに数億円を投じて前工程設備を改良し、生産能力をこれまでの1.2倍に引き上げる。自動車など工業製品向けでリサイクル材の需要が高まっていることに対応する。
リサイクルポリエステルは使用済みプラスチックなどを再生した繊維で、タイヤコードなどのゴム製品の補強材やシートベルトなどに使用されている。11月から増産を始め、25年度は620トン生産する。今後さらに生産量を増やす計画だ。
自動車業界を中心に環境負荷の低い部材を採用する動きが増えていることに対応し、販売拡大を狙う。将来的には高強度で燃えにくい性能を備えた、より高性能な長繊維の生産も目指す。
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