
旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、自動車部品会社の太平洋工業株を7.74%まで買い増したことが9日わかった。関東財務局に変更報告書を提出した。保有比率は5日報告時点の6.68%から上昇した。太平洋工業はMBO(経営陣が参加する買収)による株式非公開化を表明している。
太平洋工業は創業家出資の特別目的会社(SPC)を通じて7月28日からTOB(株式公開買い付け)を実施し、株式非公開化を目指している。9月3日にエフィッシモが5.54%を保有していることが明らかになり、その後段階的に買い増している。
太平洋工業は当初8日までとしていたTOB期間を24日まで延長した。株価はMBO表明直後から高値圏で推移しており、9日終値時点で2485円とTOB価格の2050円を上回る。エフィッシモのMBOへの賛否は明らかになっていない。
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