北陸信越運輸局は9日、長野電鉄(長野市)による運賃改定の申請を受理したと発表した。初乗り運賃は現行の170円から210円に上げ、全体では平均26.5%値上げする内容で認可されれば12月1日付で改定する。運賃改定は消費増税に伴う値上げを除き33年ぶりとなる。
定期運賃は通勤が平均で30.1%、通学は20.6%引き上げる。定期以外の運賃は28.9%値上げする。
長野電鉄が運行する長野線(長野駅―湯田中駅)は2024年度の輸送人員が745万人と新型コロナウイルス禍前の9割にとどまった。鉄道部門の収支は724万円の赤字だった。
25年度は1億4548万円の赤字を見込んでいるが、運賃改定が実現すれば551万円の黒字に転じると試算する。鉄道部門の収支を改善し、枕木のコンクリート化などの安全対策や自動出改札システムの導入といった設備投資を進めたい考えだ。

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