釧路湿原=2021年6月10日、本社機「希望」から

 北海道釧路市の釧路湿原国立公園周辺でメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が進み、自然環境への影響を懸念する声が高まっていることを受け、環境省は9日、他省庁と連絡会を設置し、制度的な対応が可能か検討する方向で調整していると明らかにした。

 同省によると、連絡会は同省と資源エネルギー庁が主導する。釧路市をはじめ全国各地でメガソーラー建設に反対の声が増えていることから、懸念が出ている事例についての情報や地域共生のための課題を省庁間で共有し、森林法など現行法での対応が可能か検討するという。

 同省は1日、釧路市などに職員を派遣し、地元自治体と意見交換した。浅尾慶一郎環境相は9日の閣議後記者会見で、不適切な太陽光発電所を規制する制度的な課題などについて話し合ったと説明。「地域と共生した形で(再生可能エネルギーを)促進できるところは促進し、抑制すべきところは抑制するような制度的な措置を作ることが必要だ」と述べた。【大野友嘉子】

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