高島屋日本橋店(㊧、東京都中央区)と阪急うめだ本店(大阪市)

高島屋とエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)グループの阪急阪神百貨店は10日、業務提携に基づく新たな取り組みを実施すると発表した。日本の文化やものづくりを発信する取り組みなどを始める。これまでも中元・歳暮商品の開発やフードロス削減施策で提携してきたが、社会的な意義がより高い活動に注力していく。

国内外への日本文化の発信に共同で取り組む。新たな市場を創出し、地域文化の発展や地域活性化につなげる。第1弾として「日本の美と技を未来につなぐ」をテーマにした展示や商品販売を24日から1〜2週間程度、高島屋日本橋店(東京・中央)と高島屋大阪店(大阪市)、阪急うめだ本店(同)で実施する。

群馬県の老舗刺しゅう工場が手掛けるアクセサリーや愛知県の伝統工芸・有松鳴海絞の技術を使った商品の展開など、日本のものづくりや伝統を打ち出す。このほか、セール需要の鈍化や夏の長期化にあわせた、夏物衣料の正価販売の拡大にも共同で取り組んでいる。すでに売り上げ伸長の効果が出ており、対象ブランドを広げる方針だ。

高島屋とH2Oは2009年から業務提携を継続しており、百貨店の共同商品開発やSDGs(持続可能な開発目標)分野で協業してきた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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