日本船舶輸出組合(東京・港)が10日発表した8月の輸出船契約実績(受注量)は前年同月比16.5%減の37万総トンだった。5カ月連続で前年同月を下回った。受注隻数は12隻で、船種別ではコンテナ船など貨物船が3隻、鉄鉱石などを運ぶばら積み船が7隻、タンカーは2隻だった。

4〜8月期では、受注隻数は74隻で受注量は前年同期比43%減の363万総トンだった。環境規制への対応などで新造船の需要は高まっているものの、国内の造船所は船を建造する船台や人手が足りず受注を取りこぼしている。8月末時点の手持ち工事量は2945万総トンで、約3年分に相当する。

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