ASTRA FOOD PLANは食品パウダーの「ぐるりこ」などを展示する=同社提供

埼玉県はサーキュラーエコノミー(循環経済)に取り組む県内企業を大阪・関西万博でPRする。食品関連の7社が集い、廃棄される食材を活用して作った調味料や日用品などを展示する。埼玉県は循環経済に特化したビジネスコンテスト、関連技術を導入するための補助金など、独自の施策を展開してきた。未来を担う子どもたちも集まる場で、埼玉県の先進事例を紹介する。

環境省が23〜29日に開催する「サーキュラーエコノミー研究所」という企画で、埼玉県のブースを設ける。この企画では「かう」「つかう」「わける」「まわす」の4テーマで、体験型の展示を充実させる。子どもたちは楽しみながら循環経済を学べる。

NTTドコモやリコーなど企業単位での出展が大半を占めるなか、地方公共団体の名義で出展するのは埼玉県だけ。県の食品関連産業の裾野の広さもアピールしたい考えだ。

出展企業の期待も様々だ。川越開運堂(埼玉県川越市)は規格外のサツマイモを材料とした甘味料製造などに取り組む。森貴史営業部長は「多くの人に商品を見てもらえる機会だ」と期待を込める。伝統的な土作りなど「バックストーリーも伝え、川越に来てもらうきっかけにしたい」と話した。

食品加工機を製造するASTRA FOOD PLAN(埼玉県富士見市)はロスになるタマネギやコーヒーかすなどを加工した食品パウダー「ぐるりこ」を展示。「子供から大人まで、すべての人が関わる『食』の持続可能性について考える機会にしてほしい」(同社)という。

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