
南三陸町の志津川漁港では9月1日、志津川湾でとれた伊勢エビが次々と水揚げされました。
隣接する南三陸町地方卸売市場には、ほかの漁港で水揚げされた分も合わせて、およそ100キロが持ち込まれました。
重さ400グラム程度のものを主体に、中には900グラムほどの大きな伊勢エビもあり、1キロあたり平均およそ3800円で取り引きされました。

市場によりますと、南三陸町での伊勢エビの水揚げは3年ほど前から徐々に増え、特にことしは8月以降、連日まとまって水揚げされて、11日までにおよそ1560キロとなりました。
これは、去年1年間のおよそ178キロと比べて、9倍近くにのぼっています。
豊漁の要因について町の自然環境活用センターは、志津川湾では以前から夏場に黒潮にのって小さな伊勢エビが確認されていたが、海水温の上昇で越冬して成長し、漁獲できるようになった可能性があると分析しています。
伊勢エビを水揚げした60代の漁業者は「カレイやヒラメなどがとれなくなってきているので、新たな収入源として期待している。今後もとり続けられるよう、子持ちのメスは放すことなどの工夫も必要だと思う」と話していました。
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