JA全農にいがたは25年産の新潟コシヒカリを県外に初出荷した(12日、新潟県長岡市)

JA全農にいがた(新潟市)は12日、2025年産の新潟コシヒカリの県外向け出荷を開始した。同日はJAえちご中越(新潟県長岡市)管内で収穫されたコシヒカリ計12トンをトラックに積み込み、関東方面に送った。新米の価格動向が注目されているなか、コメどころ新潟の主力品種の出荷が本格的に始まった。

JA全農にいがたは順次25年産米の出荷を進め、主力のコシヒカリは計11万6000トンを県内外に出荷する計画だ。首都圏のスーパーの店頭にも19日ごろから新潟コシヒカリが並ぶ予定となっている。

新潟コシヒカリの県外向け出荷の初日は昨年も9月12日で、出荷数量は231トンだった。24年は9月ごろ、全国のスーパーの店頭などでコメが品薄状態だったこともあり、初日の出荷数量が多かった。25年産に関しては9月に入ってから雨の日が多かったため収穫が若干遅れている影響で、初日の出荷数量が昨年よりも少なくなっている事情もあるという。

収穫されたコメの品質を検査するJAの職員(12日、新潟県長岡市)

JAえちご中越の管内で収穫されたコメの品質は良好傾向だ。11日時点での1等米比率はコシヒカリで91%、早生(わせ)品種の「こしいぶき」で84%となっている。JAえちご中越の吉田文彦・経営管理委員会会長は「(生産者が)真面目にコメをつくって成果が出たので、新米を全国の皆様に味わっていただきたい」と話している。

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