バイオメタンを充塡するいすゞのトラック

いすゞ自動車は16日、国内初の小型充塡機を用いたバイオメタンの車両充塡実証に参加したと発表した。これまでバイオメタンの充塡には高圧ガス保安法を満たす大型の充塡機が必要だった。廃油を処理する事業者などの利用を想定し、次世代燃料の普及促進につなげる。

環境スタートアップのルネッサンス・エナジー・リサーチ(京都市)の実証に参加した。樹皮や廃油などを原料として得たバイオガスから不純物を取り除いたバイオメタンを、小型ガス充塡機で充塡する。車両は問題なくエンジン始動や走行ができたという。

いすゞは国内で唯一、天然ガスを燃料としたトラックを量産・販売している。バイオメタンは天然ガスの代替燃料として使うことができる。電気自動車(EV)以外の脱炭素の選択肢提供を探り、カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)を後押しする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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