
日産自動車は17日、車両製造における変動費削減の取り組みについて報道向けの説明会を開いた。中国製部品の採用拡大や物流の見直しなどを通じ、2026年度までに24年度比で変動費を2500億円削減することを目指す。統括する富田達三チーフは削減目標について「達成可能だ」と強調した。
日産は車両の部品調達や物流など幅広いコストを指す「TdC(トータル・デリバード・コスト)」について、削減案の策定を進めている。5月から3000人規模の社員で取り組んでいる。7月末時点で約4000件を策定し、うち約1600件が実行段階にある。
日産はTdCの取り組みの全体像やコストの削減目標などを既に発表している。今回は新たに具体的な事例を紹介した。
部品調達ではコスト面で優位にある中国製部品の活用の拡大を種類に応じて検討する。日本の部品メーカーに対しても中国メーカーのノウハウなどを取り入れてもらい、供給網全体でコスト削減を進める。
日産の部品調達の基準を緩めるほか、部品の種類を7割減らすことで部品調達のコストを下げる。物流では部品の組み立て場所を変えるなどして、部品工場から日産の工場への輸送効率を高める。
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