富士通と日本IBMが生成AIなどでの協業検討を始めた

富士通と日本IBMは17日、生成AI(人工知能)、サーバーとクラウドを組み合わせて使う「ハイブリッドクラウド」、医療といったヘルスケアなどの分野で協業を検討すると発表した。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を背景にAIなどの需要が膨らむ中、お互いの資源を掛け合わせて開発コストなどを効率化させるとみられる。年内に協業の内容を具体化させて基本合意することを目指す。

企業のAI活用にあたっては、製造業や金融、小売りといった各業種向けのほか、マーケティングや人事、営業など各業種に特化したAIサービスの展開が期待されている。両社はこれまでそれぞれで培ってきた業務知見のほか、生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)などの技術を組み合わせてサービス開発などにつなげる。

両社はシステム開発やITサービス提供などで広く競合関係にある。過去に個別案件で協業したことはあるものの、今回のような大規模な協業検討を進めるのは初めてとみられる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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