
【NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在は前日比202ドル77セント高の4万5960ドル67セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が17日に利下げを決める公算が大きく、投資家心理を下支えしている。ただ、パウエル議長の記者会見を見極めようと様子見の投資家も多い。
FRBは17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、午後に結果を発表する。0.25%の利下げを決めるとの見方が多く、同時に示される参加者の政策金利見通しに注目が集まる。パウエル議長がFOMC後の記者会見でさらなる利下げを示唆するかどうかへの関心も高い。
個別ではエヌビディアが下げて始まった。英フィナンシャル・タイムズ(FT)は17日、中国当局が同国の大手ハイテク企業に対しエヌビディア製の人工知能(AI)向け半導体の購入を禁じたと報じた。中国製の半導体がエヌビディア製に匹敵する性能を備えたと判断したようだ。中国事業の不透明感が意識され、売りが出ている。
アメリカン・エキスプレスやウォルマート、キャタピラーが上昇している。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も高い。半面、アマゾン・ドット・コムは下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。
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