ワシントンでは普段から警察・法執行官の存在が目立つが、12日には1450人以上の担当官が連邦政府により動員された(12日)=ロイター

【ワシントン=野一色遥花】トランプ米大統領は13日、首都ワシントン(コロンビア特別区)の警察を連邦政府の指揮下に置く期間を延長する方針を明らかにした。近く議会に申請する。

連邦政府がワシントン警察を30日以上、直接の管理下に置くためには議会の承認が必要だ。トランプ氏は13日、半官半民の文化施設「ケネディ・センター」で開いた記者会見で「30日では足りない」として延長を求める姿勢をみせた。

延長が通らなければ「非常事態宣言は出したくないが、必要になれば出す」とも強調した。議会の許可を得ないまま、期間を延長する可能性も示唆した。

また犯罪を減らすための法案を成立させる考えを強調した。「最初はワシントンを対象とする」と述べ、他都市へ広げる構えを示した。

連邦政府高官によると12日夕方ごろ、州兵やワシントン警察を含む警察・法執行官1450人以上がワシントン市内を巡回した。13日夜にはワシントン特別区内で動員する州兵が大きく増える予定で、法執行官の稼働時間を夕方・夜中心の体制から24時間体制に切り替えるという。

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