EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は19日、ロシアに対する追加の制裁を加盟国に提案したと明らかにしました。

アメリカのトランプ大統領は、ヨーロッパに対し、ロシアからの原油の購入をやめるなどしてロシアへの圧力を強めるよう要請していますが、提案では、ロシア産のLNG=液化天然ガスの輸入を2026年末までに禁止する措置をとるとしています。

EUはことし5月、ロシア産のガスの輸入を2027年末までに禁止するなどとする計画を発表していましたが、LNGの輸入禁止の時期を1年早めます。

また、ロシア産の原油を購入する中国の企業への制裁なども盛り込まれているほか、制裁を回避する抜け穴を標的とするとして、ロシアが関与する暗号資産の取り引きを禁止し、ロシア産の石油などを運ぶ「影の船団」と呼ばれる船舶についても118隻を新たに制裁対象にするなどとしています。

EUのフォンデアライエン委員長は声明で「残忍な戦争を終結させるために私たちは引き続きあらゆる手段を使っていく。ロシアが戦場から撤退し、交渉の席に着くことを望む」と述べました。

提案は今後、加盟国による採決が行われます。

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