イランは、2015年、欧米などとの間で成立した「核合意」で国連の制裁を解除されましたが、イギリス、フランス、ドイツは、イランが「核合意」に違反したとして、制裁の再開に向けた手続きを進めています。
安保理では19日、制裁の解除を続けるための決議案の採決が行われましたが、15か国のうち、賛成したのはロシアや中国など4か国にとどまり、決議案は否決されました。
会合で欧米各国は、イランが制裁の再開を望まないなら、外交的解決に真剣に取り組むべきだと促しました。
これに対し、イランのイラバニ国連大使は「欧米は対話と言いながらそれを握りつぶしている」と反発し、イランはイスラエルとアメリカから核施設への攻撃を受けたにもかかわらず、IAEA=国際原子力機関と協力の再開で合意するなど、外交を重視していると主張しました。
制裁の再開の手続きは来週までで、欧米との間で妥協点が見いだされないまま、9月末、イランへの制裁が再び発動する見通しが強まっています。
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