秋田市で26日、森林を基盤とする新しいビジネスなどの可能性を議論する国際シンポジウムが開かれました。これに先立ち、県内の大学関係者やフィンランドの起業家などが県庁を訪れ、鈴木知事に、互いに連携しながら森林資源で地域経済を明るくしていこうと呼びかけました。

県庁を訪れたのは、秋田県立大学の高田克彦教授、国際教養大学の熊谷嘉隆副学長、フィンランドの北カレリア地域の起業家や研究者7人です。

フィンランドの北カレリア地域は土地の9割が森林に覆われ、その資源を活用した様々なビジネスが経済を活性化させています。国際シンポジウムは、県内でもフィンランドと連携して森林を基盤とした事業を手がける企業を支援し、持続可能な社会を目指すことを目的に開かれました。

北カレリア地域では研究機関の学術的な成果を企業に直結させていると説明を受けた鈴木知事は、「フィンランドから来た皆さんは、各分野でこれまで成果を上げてきたと聞いている。日本でしっかりと、これから更なる成功を得るために、私たち秋田県としてもその入り口となれるよう、できる協力をしていきたい」と話しました。

加えて鈴木知事は、フィンランドと秋田には自然環境など共通点があるとしてプロジェクトに期待を寄せました。

国際シンポジウムは2026年3月にも開催される予定です。

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