IPCは3年前、2022年の北京パラリンピックでは、開幕直前に始まったウクライナへの軍事侵攻を理由に、ロシアと、その同盟国のベラルーシの選手の参加を認めず、その後、両国のパラリンピック委員会を無期限の資格停止としました。

しかし、不服の申し立てを受けて、2023年9月の総会で部分的な資格停止に緩和し、2024年のパリ大会ではロシアとベラルーシの選手について、国歌や国旗は使用できず国の代表としてではない「中立な立場の個人資格の選手」として参加を認めました。

そして、IPCは27日に韓国で開いた総会で、ロシアとベラルーシのパラリンピック委員会の会員資格について改めて審議し、資格停止を完全に解除することを決めたと発表しました。

IPCはNHKの取材に対し、両国の選手は来年3月のミラノ・コルティナ大会に「一切の制限なく出場できる」と回答し、国の代表として出場できることを明らかにしました。

一方、IOCは今月19日の理事会で両国の選手の来年2月のミラノ・コルティナオリンピックへの参加について「中立な立場の個人資格の選手」としてのみ認めることを決めていて、パラリンピックとオリンピックで対応が分かれる形になりました。

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