複数のメディアによりますと、アフガニスタン全土で9月29日からインターネットと電話回線が遮断され、世界のインターネットの接続状況を監視する団体「ネットブロックス」は、インターネットが完全に遮断されていると分析しています。

タリバンの暫定政権はこれまでのところコメントしていませんが、暫定政権は今月中旬以降、「不道徳な行為を防ぐため」として、一部の州で光ファイバーケーブルを利用したインターネットを遮断する措置をとっていて、その対象を全土に拡大したとみられます。

4年前にタリバンが復権して以降、全土でインターネットが遮断されたのは初めてです。

地元メディアは首都カブールの空港では欠航となる便が相次ぐなど現地の混乱を伝えているほか、8月31日に東部で発生し、2200人以上が死亡した地震の支援活動などへの影響も懸念されます。

林官房長官「抑圧的な措置の撤回を引き続き要請」

林官房長官は午後の記者会見で「アフガニスタン国内でタリバン暫定政権によりインターネットや電話回線が遮断されていると承知している。この措置がアフガニスタン国内の支援活動や人道状況に与える影響を懸念しており、国際社会と連携しながら人々の権利の制限をはじめとする抑圧的な措置の撤回を暫定政権に引き続き要請していくとともに、アフガニスタンの平和と安定のための努力を継続していく」と述べました。

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