
【ニューヨーク=佐藤璃子】米調査会社コンファレンス・ボードが30日発表した9月の米消費者信頼感指数は前月の改定値から3.6ポイント低下して94.2となった。4月以来、5カ月ぶりの低水準となった。米消費者の間で、労働市場に対する不安感が広がりつつある。
消費者信頼感指数は米個人消費の先行指標とされ、1985年を100として算出している。9月はダウ・ジョーンズによる市場予想(96.0)を下回った。

内訳をみると、足元の景況感を示す「現況指数」は125.4と前月から7.0ポイント低下し、2024年9月以来の低水準となった。短期的な見通しを示す「期待指数」は73.4と1.3ポイント下がった。
コンファレンス・ボードのステファニー・ギシャール氏は「景気動向に対する消費者の評価はここ数カ月と比べて大幅に悪化し、特に雇用情勢への評価が落ち込んだ。これは求人数の減少と一致している」と指摘する。
雇用環境に対する見方が悪化した。現在雇用が「豊富」と答えた消費者は26.9%と前月から3.3ポイント低下した。今後6カ月で雇用が増えるとの回答は16.1%と1.8ポイント低下した。
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