G7=主要7カ国の財務大臣・中央銀行総裁会議がアメリカのワシントンで開かれ、出席した加藤財務大臣は、中国のレアアースの輸出規制に対しG7各国が結束して対応する必要性を呼びかけました。

加藤財務相:
先週中国が公表したレアアースの広範な輸出制限措置について、日本としても強く懸念をしており、G7は中国に対し、結束して対応していくべき。

加藤大臣はG7会議後の記者会見で、中国によるレアアースの輸出規制についてこのように述べた上で「報復の連鎖を招くこととなれば、世界の経済や市場に悪影響を与えかねない」として強い懸念を示しました。

また、こうした動きによる金融市場へのリスクを注視し、「為替レートの過度な変動や無秩序な動きに注意する必要がある」と訴えました。

G7会議に先立ち、加藤大臣はアメリカのベッセント財務長官と約30分間会談し、日米の関税協議について「両国の国益に一致する合意が両国の経済安全保障の観点からも極めて重要だ」と伝え、「両国の利益となる戦略的投資の実現に向けた作業をともに加速化していきたい」との考えを示しました。

会談では、中国のレアアース輸出規制についても意見を交わしたということです。

一方、ベッセント財務長官は、加藤大臣との会談で日本がロシア産エネルギーの輸入を停止することを期待していると伝えたことをSNSで明らかにしました。

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