仏下院の議場に入るルコルニュ首相(16日、パリ)=ロイター

【パリ=北松円香】仏国民議会(下院)は16日、ルコルニュ内閣に対する不信任決議案を否決した。与党連合や中道左派の社会党、中道右派の共和党が支持しなかったため、賛成票が過半に届かなかった。今後議会は2026年度予算案の審議に移る。

極右の国民連合(RN)と急進左派「不服従のフランス(LFI)」がそれぞれ不信任決議案を提出していた。内閣不信任決議案は賛成票のみを数える仕組みで、RNの決議案は賛成票が144票、LFIの決議案は271票と定数(577)の半分を超えなかった。

ルコルニュ首相は14日、内閣不信任決議を避けるために野党が求めていた年金改革の凍結を受け入れると表明した。これを受けて社会党は決議案賛成を見送った。

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