全盲を除く弱視の人の競技「ロービジョンフットサル」の日本代表に選ばれた島根県雲南市の高校生が、11月にトルコで開かれる世界選手権を前に、雲南市の石飛市長に大会への意気込みを語りました。

「ロービジョンフットサルというのは、普通のフットサルとルールは同じですけど、それぞれお互いの見え方を補い合って、協力し合ってするフットサルのことを言います。」

ロービジョンフットサルの日本代表に選ばれたのは、雲南市の藤原昊世さん18歳。
松江農林高校の3年生です。
石飛市長に、11月にトルコで開かれる世界選手権に出場することを報告しました。

ロービジョンフットサルは、全盲を除く弱視の人の競技で、1チーム5人でプレーするなどルールはフットサルとほぼ同じですが、ブラインドサッカーとは違い、音の出ないボールを使うほか、選手はアイマスクを装着しませんが、見えにくい状態のままプレーします。
試合中は視覚からの情報を補うため、選手同士で声を掛け合うなどしてお互いの動きを知らせます。

藤原さんは6歳の時、進行性の網膜の病気にかかり、徐々に視力が低下しましたが、小学2年生で始めたサッカーの楽しさを知り、2年前の高校1年生の時に実力をより発揮できる「ロービジョンフットサル」に本格的に取り組むようになりました。

今回の日本代表では最年少で、海外の大会に出場するのも初めてだということですが、得点を挙げるなどして攻撃面でチームに貢献したいと意気込んでいます。

ロービジョンフットサル日本代表・藤原昊世選手:
大きなステージで挑戦することで、たくさんの人に勇気や希望を届けられるようにと思っています。

藤原さんは、松江農林高校サッカー部でも活動していて、10月18日に開幕する全国高校サッカー選手権の県大会に出場した後、11月6日からトルコ・アンタルヤで開かれる世界選手権に臨みます。

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