ロシアに派遣された兵士をたたえる記念館の着工式で兵士を激励する金正恩総書記(23日、平壌)=朝鮮通信

【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、ロシアに派遣された北朝鮮兵士の功績をたたえる記念館の着工式が23日に平壌で開かれたと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が演説し「血で結ばれ、日増しに強固になる朝ロ関係の偉大な象徴になる」と強調した。

着工式にはロシアに派遣された軍人や遺族らが出席した。金正恩氏が兵士の頰に手を添えたり、抱擁したりする場面もあった。金正恩氏は「永遠不滅の功績を積み上げた参戦者たちに最も崇高な敬意をささげる」と語った。

韓国の情報機関、国家情報院は北朝鮮がこれまで2回にわたりおよそ1万5千人の兵士をロシアに派遣したとみる。死亡した兵士は2000人を超えると推測する。金正恩氏は演説で「ちょうどきょうから1年前、最後の隊列がロシアへ出発した」とも話した。

北朝鮮はロシアに派遣した兵士を称賛する場面が目立つ。8月には金正恩氏が平壌でロシアに派遣した兵士と面会し、表彰した。金正恩氏は10月の軍事パレードでの演説では「党と祖国の命令を忠実に遂行している海外作戦部隊」に感謝の意を表した。

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