
【NQNニューヨーク=矢内純一】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、午前9時50分現在は前日比121ドル96セント安の4万7189ドル04セントで推移している。ハイテク株を中心に株式の割高感への警戒があるなか、主力株には売りが先行している。ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。
米株式相場が最高値圏にあるなか、一部の株式には割高感が強まっているとの見方がある。主要企業による四半期決算の発表では、成長が減速していると受け止められた銘柄は大きく売られるケースが目立つ。米株高をけん引してきたハイテク株にも売りが出ており、投資家の慎重な姿勢につながっている。
チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが6日発表した調査では、米国で10月に公表された人員削減数は15万3074人と前年同月から2.8倍に増えた。10月としては2003年以来の高水準だった。米労働市場が減速しているとの見方が改めて広がり、株式相場の重荷となっている。
ダウ平均の構成銘柄では、セールスフォースやマイクロソフト、エヌビディアが安い。ビザやシスコシステムズ、ウォルト・ディズニーなども下落している。一方、メルクとシェブロンには買いが入っている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落して始まった。四半期決算を発表した銘柄では料理宅配サービスのドアダッシュやネット証券のロビンフッド・マーケッツなどの下げが目立つ。6日に定時株主総会を開くテスラは安い。
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