2026年度末の完成をめざす原爆資料館のリニューアルに関し、世界に原爆被害と核兵器廃絶の思いを伝えるには、旧日本軍の加害、いわゆる「負の歴史」も明記すべきと、改めて市民団体が申し入れを行いました。
14日は「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」のメンバー8人が訪れ、川野浩一 共同代表が井上館長に申し入れ書を手渡しました。
原爆資料館はリニューアルで、原爆投下に至る歴史のコーナーなどを新しくする予定です。
このうち、賛否が分かれる「南京事件」について展示を維持した上で、「南京大虐殺」という文言を変更するなどの案を示しています。
これに対し、市民団体はこれまでの首相談話や長崎市の平和宣言を踏まえ、加害と侵略の歴史は世界の人たちに伝わる形で明示すべきと「南京大虐殺」の文言を残すことなどを求めました。
市民の会事務局 南輝久さん
「世界に特に発信していく意味から、やはり過去の歴史の加害的なところもしっかり見つめて未来につなげる」「そこは1番大事だと思っています」
あわせて、原爆の遺伝的影響や言語表記などについても、最新の知見や技術を考慮して改善してほしいと求めました。
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