松江の伝統「茶の湯の文化」を海外にも広めてもらおうと、島根県松江市の和菓子店に台湾からの訪問団を招いた『交流茶会』が、11月13日に開かれました。

松江市にある和菓子の老舗「彩雲堂」。
お茶と和菓子を楽しむのは、台湾からの訪問団です。

この店では、お茶と和菓子を通じて松江の街や松江で受け継ぐ伝統文化について知ってもらおうと、2021年から毎年、台湾の人を招いて「茶の湯」を通じた交流会を開いています。

5回目となる今回は、2025年5月に米子空港との直行便が就航した台湾・桃園市の議員や会社経営者など16人が参加しました。

はじめに、彩雲堂の山口社長が茶人大名として知られる松江藩七代藩主・松平不昧について説明したあと、職人が「干菓子」作りを実演。
紅葉やイチョウをかたどったこの時期らしい干菓子を仕上げる職人の手さばきに見入っていました。

そして、松平不昧に始まる茶道「不昧流」のお点前を体験。
できあがった干菓子と松江の銘酒「豊の秋」を合わせた和菓子を楽しみました。

桃園市議会議員・陳睿生さん:
今回の交流を通じて松江の成功モデルを参考にしながら、桃園における茶文化の振興と観光の発展、さらに地域経済の活性化を図りたい。

新北市議会議員・山田摩衣さん:
多くの方々に松江の魅力を知っていただき、台湾と日本の絆がさらに深めることを願っております。

桃園市周辺は茶どころとして知られ、お茶を活用した地域活性化に取り組んでいるということで、松江の「茶の湯の文化」を守る取り組みはそのヒントにもなったようです。

彩雲堂・山口周平社長:
台湾と日本と行ったり来たりしながら民間レベルでもっと交流を深めていくことによって、信頼関係がさらに強くなる未来ができたらいいなと思う。

彩雲堂では、今後も和菓子やお茶を通じた国際交流の場を作っていきたいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。