米住宅需要が回復基調にある=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米不動産協会(NAR)が20日発表した10月の中古住宅販売件数は410万戸(季節調整済み、年率換算)となり、前年同月から1.7%増加した。4カ月連続で前年同月比プラスとなった。住宅ローン金利の低下傾向が需要の回復につながった。

前月比では1.2%増えた。前月に引き続き、2月以来の高水準となった。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅購入者が低金利を好機と捉え、10月は販売が増加した」と指摘した。

販売価格(中央値)は前月比では0.7%上昇し、41万5200ドル(約6500万円)だった。前年同月比では2.1%上昇した。販売件数は米ダウ・ジョーンズがまとめた市場予想とも一致した。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.26%だった。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ観測の後退を受けて足元では再び小幅に上昇しつつあるものの、7%台をつけた年初と比べると依然として低水準で推移している。

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