COP30の会場で消火作業にあたる消防隊(20日、ブラジル・ベレン)

【ベレン(ブラジル北部)=井田正利】ブラジル・ベレンで開催中の第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)の会場内で20日、火災が発生した。各国のパビリオン(展示施設)が立ち並ぶエリアから出火した。開催国のブラジルによると負傷者はおらず、既に鎮火しているという。

会期末が21日に迫る中で各国の交渉が中断しており、日本の環境省幹部は「明日までに合意できるか見通せなくなった」と語った。

出火した建物の裏手には消防車や救急車が集まっており、周辺には煙のにおいが立ち込めていた。火災の発生に伴い、各国政府や報道関係者などの参加者は屋外に避難した。石原宏高環境相をはじめとする日本政府代表団も避難している。

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